12 単線図と複線図①
<前回のあらすじ>
技能試験の40分しばりにはランプレセプタクル50回法が最高の対策であると提唱する俺。しかし、それだけでこの試験に合格できるわけではない。技能試験はそんな甘いものではないのだ。合格した人に、その後も有効に電気が使えるようにこのページでは伝えたい事がある。それは・・・
俺理論 技能試験対策その② 単線図と複線図

単線図とは電気設備と配線を容易に見る事が出来る図であり、作業向きの図面ではない。 実際に作業する為には、単線図を作業用の複線図に変換する必要がある。
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俺はオーム社の第二種電気工事士技能試験という本で独学でマスターした。
4~5時間は理解する為の時間が必要だった。
この複線図は独学でもマスターできるが、なるべくは人から教わる方が早い。周りにそんな人(第二種電気工事士資格者、もしくはそれ以上の資格保有者)がいれば教えてもらうと習得する時間が短くて済むが、人に教わる場合でも、それなりに時間はかかる。
一度、仕組みを理解できればどんな単線図でも複線図に変換できる。
仕組みを理解した俺は候補問題13問の複線図をするすらと変換できるようになった。
この複線図の勉強をしている時、橋本君がこう言った。
「そんなん勉強しなくてもいいですよ。」
え?何それ?何を根拠にそんな事を言っているのだ?
と俺は思った。
「候補問題は13問でしょ?13個覚えればいいだけですよ~」
橋本君は勝ち誇ったように言った。
俺「じゃあ、自分で工事するようになったら、どうやって複線図を書くの?」
橋本君「そん時は、そん時でしょう~」
(あほだ、こいつは。話しする時間がもったいない。)
橋本君は良い奴なのだが、どうもおかしな考え方をする人である。
技能試験さえ合格すればこちらのもの。確かに橋本君が言ったように、この面倒くさい複線図はおぼえなくて、13候補問題の複線図を暗記する方法もある。それで試験に合格したとしても実際の工事の時はどうするのだろう?
その場しのぎの対策。付け焼刃。メッキ。
こんな事では困る。
どんな単線図にも対応できるように、複線図変換は必ず"仕組み"を理解しなければならない。
<このページのまとめ>
第二種電気工事士技能試験は13問の候補問題があり、その中から1つが出題されます。 ⇒ 電気工事士候補問題
試験対策の為に13問暗記するというやり方は時間の無駄。それよりもどんな単線図でも複線図に変換できるように『仕組み』を理解すべきです。