9 筆記試験当日
<前回のあらすじ>
筆記はただの通過点。数カ月の勉強時間をもらい準備万端な俺と橋本君。に対し、2日の徹夜勉強で猛烈に追い上げてきた京太郎。そんな3人が筆記試験にのぞむのだった。
筆記試験
2012年6月3日(日) 第二種電気工事士上期筆記試験
筆記試験は近くの大学で行われた。
俺と京太郎は別々の会場。
俺は大阪大学、京太郎は近畿大学だった。
俺の席の後ろには山田君が座るはずだったが、試験が終了してもその席は空席のままだった。
筆記試験の問題は家に持って帰ってもよい。
俺は問題用紙に答えを書いてから、落ち着いて答案用紙に記入するやり方だ。問題用紙は持って帰って良いので、帰ったらすぐに答え合わせが出来るし自分が何点だったのかもわかる。
試験開始から30分程でちらほらと会場から出ていく人達がいる。俺は最後まで出なかった。時間ぎりぎりまで"見直し"をしていたからだ。
人間、万が一という事がある。
回答欄が1つずれて記入すれば、全部ずれる!単純なミスで不合格なんてボケた事はできない。不合格すれば次のテストまで1年待たないといけない!単純ミスがないか何度も繰り返し見直しをした。
テストはわかるところはわかるが、全然わからないところもあった。(手も足も出ないくらいの超難問がある。)
試験終了
http://www.ohmsha.co.jp/index.htm

数時間後オーム社のホームページで解答速報を見て答え合わせをした。
(※→は2013年(平成25年)の解答速報)
41点/50問
自己採点では合格だった。
京太郎は?
30点/50問
自己採点では合格である。
橋本君は?
会社で聞いてみた。
「橋本君!俺は自己採点41だったが、どうだった?」
「えーと・・・40点でしたよ。」
「あれだけエラソーに上から目線でオームだのコサインだの言ってた割に・・・俺より下かいっっっっっっ!!!!!」
あれだけ電気理論に時間かけておいて、俺より点数低いって・・・それなら俺と同じように過去問しとけよ・・・まったくこの人は・・・
2012年7月2日(月) 筆記試験結果発表
約一ヶ月後、筆記試験の合格発表があった。

俺はもちろん「合格」そして心配していた京太郎も「合格」であった。
20~30時間の勉強時間で41点でも、10時間程の徹夜勉強でも30~32点だろうが同じ「合格」である。
30~35点レベルなら、10時間~20時間ほどやれば合格できる。
この第二種電気工事士、筆記の合格なんてのははただの通過点、本番はこれからである。
<このページのまとめ>
人物 | 勉強法 | 教材 | 時間 | 得点 |
---|---|---|---|---|
私 | 過去問繰り返し(3周) | 模範解答集(過去問)・黒本 | 約20時間 | 41点 |
橋本君 | 教科書を見て教科書を作る作業 試験直前に過去問 |
通信講座(ユーキャン)の教科書 その他、教科書2~3冊 |
約50時間 | 40点 |
京太郎 | 過去問繰り返し(3周) | 模範解答集(過去問) | 約10時間 | 30点~32点 |
時間を使いまくって勉強した橋本君40点。過去問のみで勉強時間10時間(?)の京太郎30~32点。で全員合格。(※京太郎は問題用紙に自分の答えを書いていなかった為、記憶で答え合わせをし、30~32点だろうとの事。)
気合を入れて説明します!
(1)電気に関する基礎理論
ハマると時間の損失度大!とりあえずここは飛ばすのが正解!基礎から理解しようとせず、過去問の丸暗記程度でOK
本文中に「テストは正直、わかるところはわかるが、全然わからないところもあった。」とありましたが、超難問です。そんな超難問がわかるのならもっと上の電験の資格を目指せます。
(2)配電理論及び配線設計
(3)~(7)を先にやりこんでから、ここ。ここも基礎から理解しようとせず、過去問の丸暗記がベスト
私が実際に使用した筆記の教科書。
筆記の勉強は黒本と過去問題集がおすすめ。過去問なんてのは数年前の中古本を1円で買っても全然OK。黒本は新作を買う方が良いですね。
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(3)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
(4)電気工事の施工方法
(5)一般用電気工作物の検査方法
(6)配線図
(7)一般用電気工作物の保安に関する法令
(3)~(7)を覚えるだけで30~40点くらいは取れます。
つまり、(1)(2)を捨てて(3)~(7)で勝負する方が時間的には有利です。まずは徹底的に(3)~(7)を覚え、(1)(2)は直感勝負!という感じでも筆記は合格できます。(1)(2)に時間を使うくらいなら、ランプレセプタクルの練習など技能試験の練習をすべきです。橋本君はよせばいいのに(1)(2)を一生懸命に勉強し時間を浪費していました。
筆記試験は途中で退席できますが、時間いっぱいまでねばり何度も見直しをしましょう。
私は最初のページでお話ししましたが、平成20年に一度受験しようと平成20年度用の過去問題集を買っていました。ところが諸事情あり、実際に受験したのは平成24年です。過去問題集は最新版でなくても十分活躍してくれますよ。内容は全く同じなので中古で買った方が安いのでおすすめです。