6 技能で使う工具について
<前回のあらすじ>
2012年1月過去問題を繰り返す俺と山田君に対し、教科書を見て教科書を作る作業をする橋本君。勉強法の違いが今後の結末に影響を及ぼすことになるとはこの時点では誰も知る由はなかった。
2012年2月
過去問題も2度繰り返せばさすがに飽きた。
その頃には常に40点以上取れるようになっていた。
「おし、もうそろそろ実技に入ろうか。」

そう考えた俺はとりあえず近くのホームセンターでVVF1.6の線と 少しの電気部品を買ったのだった。 早々と道具も自分で買った。

線を剥いたり、リングスリーブで圧着したり、差し込み型コネクタを刺したり、電工ナイフでの剥ぎ取り等技能試験の教材を見ながら初歩の練習をしていた。

ランプレセプタクルは意外に難しい。 何度も繰り返した。
(おそらく30回以上は練習したと思う)
そんな俺を見た橋本君はユーキャンの部品を全部持ってきてくれたのだ。
「これ、使っていいですよ。」
なんと!
実はランプレセプタクルにとっくに飽きてしまっていた俺に橋本君からの嬉しいプレゼントだった。(もらったわけではない。貸してくれたのだ。)
橋本君はしゃべらなかったら良い奴だ。
(同じ職場で働いているので、それも知っている。)
この資格、本当に色々とお金がかかる。
技能試験は公表問題13問のうちの1つが出題される仕組みだ。
まずは1番からやってみる。
時間も計ってみる。
制限時間は40分だ。

よーい、スタート!
まったく初めてだったが、33分で終了。
さすがは工作得意の元大工の俺。
ハンマーとのこぎりがプラスドライバーとペンチになっただけの事。
図面を見て作る事に変わりはない。
1つ作る度に反省点をノートに書いていった。
徐々にスピードがつき、13問やり終える頃には25分程で完成できるようになった。
まあ、俺レベルはこんな子供だましみたいな工作は余裕だ。

13問全部やるにはそれなりの時間が必要だった。
やはり、計画的に時間は使うべきだ。
<このページのまとめ>

技能の練習をする為には、工具と材料が必要です。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ウォーターポンププライヤー
- スケール

の4つは、近くのホームセンターで一番安いものを買ってもいいです。
リングスリーブ用圧着工具は指定されているので、これを買うしかありません。
ペンチは少し良いものを買う方がいいですね。安物は使いにくいです。ペンチの大きさですが、電線を切断しますので、小さいより大きい方が"てこの原理"が働き楽に切断できます。私は大きい方をお奨めします。
あと、ランプレセプタクルなどを作る工具感覚ができますので、同じ工具で作業する事をお奨めします。

電線を剥く為に電工ナイフは絶対に必要。と、もう1つがワイヤーストリッパー。
これは実際に私が試験で使った分です。(二芯用)できれば三芯用を使う方が良いと思いますが、これがあるとないとでは作業スピードが全然違います。
腕に自信がある人でもワイヤーストリッパーは買った方が良いです。
練習に使う電気部品ですが、ホームセンターなどで1つ1つ買うのは時間も労力もいります。ユーキャンの通信講座や楽天市場、アマゾンなどでセット販売を利用する手もありますが、私のおすすめは・・・物語の後半にてお教えします。