19　不合格する理由

不合格の理由

橋本君が不合格した理由を俺なりに分析してみた。

人のいう事を聞かない性格

人のいう事なんて聞かなくていい。だって自分の方が優れているから。という少し変わった性格の持ち主だ。何の根拠も持たず自分理論が正しいと信じ、他人の考えやアドバイスを排除しようとする。

こういう考えの人って、どこに行ってもだめだと思う。

不知彼不知己、毎戰必殆

橋本君は自分の能力を知らず、敵（試験）の性格も知らなかった。

これでは何度戦っても（試験を受けても）不合格だ。

有名な文章だ。
これを第二種電気工事士試験にあてはめてみる。

彼（敵）＝筆記試験

50問中30問を取れば合格。
49点48点でも30点でも同じく合格。

難易度・・・★★☆☆☆　かんたん

対策・・・過去問10年を2回繰り返せばＯＫ

電気理論や配電理論など複雑な計算はあまり必要なし。
こんなところに時間をかけるのなら実技の練習をすべきだ。

彼2（敵2）＝技能試験

制限時間があり、スピードと正確さが必要。
頭で理解しているレベルでは合格できず、体で覚えたレベルじゃないと合格は難しい。

難易度・・・★★★★☆　やや難しい

対策・・・ランプレセプタクルは熟練者並のレベルが必要の為、繰り返し練習。公表問題は全部やる事。３０分前後で完成できるレベルまで練習を繰り返す。

第二種電気工事士対策

筆記試験対策は2週間（毎日２～３時間）２０～３０時間で合格できる。
実技は各個人の能力による為、自信がない人は絶対に技能講習に参加する事。家での練習時間も４０時間以上は必要。相対的に　筆記＜実技　の試験なので実技試験の為の時間を多く取るようにする事。

合格した俺と京太郎は、第二種電気工事士の束縛（３月～９月の約半年）から解放された。実技不合格だった橋本君は来年の実技試験～合格発表まで束縛されるのである。（※翌年の筆記試験は免除される仕組みがある。）

１年後に再度勉強し直すとなると、まずはリハビリ期間（思い出す）が必要だ。そして材料費（お金）も必要。

やはり一発合格するのが最高の形だ。