7　俺理論誕生。そして実証へ

2012年3月

もうすぐ受験申し込みの時期だ。
この頃には既に筆記、実技共に勉強し終わった状態になった。
一通りの勉強を終え、合格したつもりになった俺。

筆記は過去問の繰り返しで合格できる。
難易度は「かんたん」のレベルだ。
普通免許と同じ程度か。

問題は実技だ。
体が勝手に動くレベルにならないとこの制限時間はきつい。
俺は元大工なのである程度工具が使えるし、図面を見て物をつくる事に慣れている。
ど素人ではきついだろう。

この実技さえ何とかなれば誰でも取得できるなあ。
筆記、実技の試験勉強を終えた俺は、

誰でも合格できる方法はないか？

と考えた。
素人レベルでも実技試験に合格する為の方法

をネットで色々と調べた。そしてあちこちから情報を集め、ついに発見した。

なるほど！！！ この手があったか！これなら俺レベルの職人技術を持っていなくても合格できるな。

「よし！うちの子にも取らせてみよう。」

まだ高校生で17歳で、変なお菓子を食べて口の中を青くして喜んでいる子供だ。

俺理論を実証する為には、

子供に一発合格してもらえばよい。

そう考えた俺は子供にも第二種電気工事士に試験を受けさせる事にした。

2012年3月12日
受験申込み期間がやってきた。

おれの受験費用は会社が出してくれたが、息子の分は俺が払った。
ネット申し込みで9000円程だった。

そんな時、いままで一緒に頑張ってきた山田君が会社を突然やめてしまった。

申し込みした後だった。理由はわからない。（突然の出来事だった。）
その後は音信不通になった。

電気工事士試験の費用は既に払った後だ。
試験会場に行けば、山田君と会えるかもしれない。
その時に事情でも聞いてみよう・・・