13 単線図と複線図②
<前回のあらすじ>
候補問題13問丸暗記法の橋本君に対し、どんな単線図でも複線図に変換できるように『仕組みを理解するべき』と主張する俺。技能試験3週間前から京太郎に教え始める。
技能試験3週間前。
ランプレセプタクルもある程度出来るようになった京太郎。
そろそろ複線図変換を教える事にした
俺「おい、京太郎。今日は複線図教える。
一見難しそうやけど、ルールを覚えれば誰にでも書ける。」
京太郎「ルール?」
俺「そう、ルール。ルールを覚えそのルール通りに書けばいいだけの事や。」
仕組みさえ理解できればどんな単線図も複線図に変換できる。
京太郎の場合、俺の教え方が上手なので(?)
2~3時間後にはある程度出来るようになった。
試験合格の為の複線図レッスン
平成25年の候補問題No.10を例に解説する。
複線図の基本手順
①配置図を書く(電源や器具)

電源と電気器具スイッチの絵を描く。
②接地側(W線)を書く

電源から各電気器具(負荷)へW線をつなげる。何も考えなくていい、電気を通したい器具に接地側をつけるだけの事だ。
③非接地側(黒線)

常時接続(コンセントや他負荷)とスイッチにつなげる。
非接地側には電気が流れている。常時電気が必要なのはコンセントとスイッチである。
No.10にはコンセントがないのでスイッチだけに黒線を接続する。
④スイッチから負荷へ接続

スイッチから各電気器具(負荷)へ線をつなげる。各電気器具へ電気を供給する為の線をつなげる。
スイッチは常に電気が流れてはいけない。スイッチがオンされる事で電気が供給されるのだから。
ポイント①常時接続とスイッチの違い
常時接続とはコンセントと他負荷の2種類。この常時接続は何も考えずにW線とB線をつなげればいい。
問題はスイッチ。
スイッチは必ずB線から書いて、その後、各電気器具へ接続する。
ポイント②三路、四路は絵で覚える。

三路スイッチや四路スイッチに苦手意識を持つ人もいるかもしれないが、常に同じパターンの絵になる。とりあえず、あの絵を覚えておけばOKだ。
右図は平成25年候補問題No.7
四路スイッチパターン

このインベーダーみたいな絵(又は『雨』という漢字、又は頭を描いたらお相撲さん。など何でも良い)になるのが四路スイッチパターン。全然ビビる事はない。何だか複雑そうだがかんたんである。
平成24年でも候補問題No.3として登場している。全く同じだ。
ポイント③ 自分流の書き方がベスト

WだのBだのRだの小だの○だの長さだの、色々書くのだが、俺も赤ボールペンとシャープペンの2種類で書くようにした。人によっては3色、4色使う人もいるだろう。ちなみに京太郎は黒一色だったがちゃんと作れていた。
自分さえきちんとわかればそれでいいのだ。
ポイント④ 練習問題を50問もやればOK
あとはひたすらに練習問題やら過去問やら、複線図変換を50問~100問ほどやればOKだ。パターン暗記なので繰り返しの作業が効果的。
<このページのまとめ>
このサイトは合格する為の戦略重視の内容なので、詳細は他サイトで教えてくれています。
参考サイト
■複線結線図の書き方講座! 面白い作りですが、かなり本格派。
複線図は難しくありません。基本手順とルールさえわかれば誰でもかんたんに書くことができます。難しく考えないで練習問題を繰り返しやってみてください。完全独学でもきちんと理解できますよ。