16 技能試験当日
<前回のあらすじ>
元大工で工作得意の俺。技能試験の練習は3~4か月前に終了していた。一度体で覚えたことは数か月経っても忘れるものではない。一方、技能講習会に参加し必勝法(?)を授かり、この1週間で一気に追い上げてきた京太郎。そして俺レベルの腕はないがユーキャンのDVDなど独学で自信たっぷりの橋本君。今日は技能試験の日である。
技能試験当日
平成24年7月29日(日)実施

技能試験は俺も京太郎も同じ会場(関西大学)だった。
バイクで二人乗りをして関西大学まで行った。
試験時間を勘違いしていたので、入室ぎりぎりの時間に着いた。
俺と京太郎が入室すると、ドアは閉められた。
何とか席に座る。
周りを見渡すと、老若男女色々な人がいる。定年退職後のおっさんから若いおねーさんまでいる。この資格はいろんな人が取りに来るのだ。
しばらくして試験材料が入ったダンボール箱が配られてきた。
またしばらくして試験官がこう言った。
「箱を開け、材料がちゃんとあるか確認してください。」
ダンボール箱を開け材料の確認をしてみると・・・
「これは間違いなく候補問題NO8だ。」
この時には既に、候補問題NO8だという事がわかってしまった。

・・・超ラッキーだ、こんな "かんたん" なので!
『余裕~~~!!!』
中身(材料)を確認。試験官が何やら説明しているのを無視し、俺は早速頭の中で作業に取りかかった。
イメージトレーニング(イメージ作業?)だ。
後で京太郎に聞いた話だが、京太郎もこの時イメージトレーニングをしていたとの事だった。材料を見ただけでどの候補問題なのかがわかるくらいまで練習してきたという事だ。しかも、3回くらい頭の中で作業できる時間があった。後はそのイメージ通り作るだけである。
なんと試験開始前には、既に一部の者には試験が開始されていた。
この時間を有効に使わないといけない。
そして試験官の長い説明は終わり、ついに運命の技能試験が開始される。
<このページのまとめ>
技能試験は余裕をもって30分前には教室に入るようにしましょう。遅刻なんてとんでもないです!そんな事で失格になってしまうと1年待たされますから。
それと話にもありましたが、材料の確認という試験前の儀式があります。材料を見ただけで候補問題がわかれば、イメージトレーニング(頭の中で作業を開始)が出来ますので作業中のミスもなくなり合格する確率も高くなると思います。
材料を見ただけでどの候補問題かわかるレベルになる必要があります。